松福はじめの生成AI奮闘記

生成AIを使うことをテーマにしています。

【生成AIで絵本製作→Kindle出版】絵本の対象年齢、テーマを考える

 以前こちらの記事でAIで絵本製作ステップについてご紹介しました。今回は絵本を製作す際のテーマや対象年齢を考えるポイントについてご紹介します。

 

 

対象年齢を考える

 年齢によって理解できる内容が違います。0歳児のころは、文字を理解できないので絵が中心になります。絵も単純なものです。1歳児もストーリー性より擬音や単純な単語やことばを使ったものになり、年齢が上がるに従い、ストーリー性のあるものになります。それに伴って文字数も増えていきます。

 どのように対象年齢を選ぶかですが、読ませたい方がイメージできているのであれば、それでよいと思います。私の場合、自分の子供に読ませたいので1~2歳児が内容を理解できることを意識して作成しています。特にいないのであれば、ストーリーの有り無しどちらを扱うかで決めればいいかなと思いますが、初心者の場合、ストーリー性はないほうがいいと考えています。なぜならストーリーがある絵本の場合、同じ登場人物を複数回登場させる必要がありますが、生成AIは同じプロンプト(AIへの指示)でも同じアウトプットを生成できないからです。工夫を施し、似たようなキャラクターを作ることはできますが、慣れが必要なため、初心者向きではないと考えています。

 

テーマ

 テーマ選定において大きく2つの考え方があると思います。

  1. 自分が作りたいもの(思い付いたもの)
  2. 市場(Kindle)で需要があるもの

自分が作りたいものとは

 こんな絵本があったらおもしろそうだな~という思い付きから製作します。私の場合、こどもの普段の様子を見て、興味があるものを選定しています。

市場(Kindle)で需要があるものとは

 Kindleでどのような絵本が読まれているかは、ランキングや検索結果の上位ページの本、レビューを参考に推測します。そして、そこからどういった内容のものが人気があるのか、どういった要素を足して自分の絵本にしていくのかを考えます。

 

 私は、自分が作りたいものを思い付いて、Kindleストアに似たようなものがなければとりあえず作ってみるスタンスです。読んでもらうには需要を知る必要があります。しかし、実際のところ何が受けるかはやってみないとわからないので、とにかくやってみます。そのうえで自分が作りたいものをつくるほうがモチベーションがあがります。作りたいものが思いつかない方は、Kindleで他の方の本を読みながら自分がどんな本が好きか考えるところから始めてみてはいかがでしょうか。その上でChatGPTに聞いてみるとよいでしょう。(いきなりきいても採用するか判断材料がないのでいったん調査したほうがいいです)

 

まとめ

 絵本の対象年齢、テーマについて考えるポイントを紹介しました。生成AIを活用することで製作スピード早くなるので、いろいろ考えすぎずやってみることが一番大事だと考えています。

Kindle出版初心者がフルタイムで働きながら1か月で絵本出版

 Kindle出版初心者だった私が生成AI技術を使うことで、はじめてから1か月で1冊目の絵本を出版、その後ひと月の間に5冊を出版しました。普段私は、システムエンジニアとしてフルタイムで仕事をこなしつつ、もうすぐ2歳になる子供の育児をしながらも達成することができたのは、生成AIの力が大きかったです。今回は始めてから1か月で出版した時の体験をご紹介します。

 

Kindle出版への挑戦と動機

 Kindle出版に興味を持ったきっかけは、ChatGPTでした。生成AIが登場する以前からAIに興味をもっていましたが、ChatGPTを知って使いこなせるようになりたいと思いKindle出版を通して使い方を学ぶ目的でいろいろ調べ始めました。調べている中で偶然YoutubeでAI絵本のことを知り、作った絵本を自分の子供に読んでもらえたら楽しいだろうなと思い絵本製作を始めることにしました。

 

始めてから出版までの1か月

 AI絵本の作り方は、Youtubeでいくつか動画がありました。Kindle出版のやり方も多くの方がブログで紹介されていたのでそれらを参考にすることで、やらなければならないことやツールの使い方で躓くことはなかったです。(職業柄パソコン操作になれていたからかもしれません)

以下が1か月で費やした作業時間の内訳です。1日の作業時間は、1~2時間です。

  1. ツールを導入(アカウントの作成、操作に慣れる):3日
  2. 本の製作(ストーリー、絵、編集、出版形式):25日(うち試行錯誤22日)
  3. 出版手続き(手順の調査、アカウント作成、手続き):2日

私が使用しているツールはこちらの記事を参照ください。

matufuku1.hatenablog.com

試行錯誤

 難しかったことは、生成AIを使って絵を作ることでした。プロンプトと呼ばれるAIへの指示を入れることで簡単に絵は作れます。しかし絵本という一つの作品としてまとめることが難しく、試行錯誤が続きました。生成AIの特性上、同じプロンプトでも生成される絵が同じになりません。そのため、一度登場したキャラクターを絵本の中で何度も使いたいときに苦労しました。また、自分のイメージをプロンプトに落とし込めないと、イメージとかけ離れた絵になってしまいます。仮にプロンプトが上達したとしても、AIの学習によっては生成できない絵もあります。(私の場合電車が踏切を通過する絵で踏切がだせなかったです)絵が生成できないのは、自分のスキル不足と考えていましたが、そもそも生成できないものもあることはその時考えられていませんでした。

 

解決策

 解決策は、できないものに固執しない、あきらめるでした。最初構成、ストーリーをChatGPTを使って考えた後、それに合わせた絵を生成していました。試行錯誤の結果、ある程度同じキャラクターに似せることはできましたが、完全にはいきません。また、イメージ通りの絵もできないことはあります。その特性を踏まえた構成とストーリーを最初に考え、それでも絵ができない場合、あきらめてストーリー側を絵に合わすようにした結果、3日でできました。絵を中心に考えるため、構成、ストーリーは、ChatGPTを使わず、自分で考えました。ここは、普段子供に絵本の読み聞かせをしていた経験が生きました。

出版した達成感

 Youtubeの動画を見て、簡単できそうと思って始めましたが、上手くいかず4か月

くらいかかるかも・・・と思っていましたが、視点を変えることでうまくいくことができました。また、途中何度やってもうまくいかないのであきらめも頭をよぎりましたが、子供に読んでほしいという気持ちがモチベーション維持につながり出版までたどり着けました。出版した絵本を見たときは、自分が絵本を出す日が来るなんて想像できなかったので感動でした。1冊出すとその後勢いが生まれ、毎週1冊のペースで出版できています。プロンプトを極めたい人にとって、私の取った解決策は参考にならないと思いますが、絵本を作って読んでもらうことを目的としている方には役立つのではないかなと思います。

 

作品紹介

 私が作成している作品はこちらです。HP-松福はじめ

生成AIを活用した絵本の制作方法と楽しさ

 

 絵本は子供の想像力をかきたて、知識、楽しみを提供します。その絵本製作において、AIの急速な進化が未来を変えつつあります。今回は、AIを使った絵本制作の方法と楽しさをご紹介します。

 

AI絵本制作のステップ

 普通の絵本製作をしたことがないため正確なことはわかりませんが、制作のステップは普通の絵本もAI絵本もそれほど変わらないと思います。私の場合、以下のステップで進めます。

  1. 絵本のテーマ、対象年齢を考える
  2. 構成、ストーリーを考える
  3. タイトルを考える
  4. 絵を生成
  5. 編集
  6. 校正

AIの使いどころ

 上記のステップにおいてAIを活用できますが、全てにAIを使う必要はありません。AIはあくまでもアシスタントと考えています。製作の最初のころは、多くの部分を任すことになるかもしれませんが、慣れてきたら自分の苦手なところだけ補ってもらうように使えばよいと思います。私の場合、絵心が全くないので、絵を作るところをAIに任せ、その他の部分は、自分で作っています。

使用するAIツール

 文書生成AI、画像生成AI、編集するためのデザインツールがあれば絵本を作成できます。以下は、私が使っているツールです。MidJourney以外は、無料版でも製作できます。なお、ChatGPT部分は自分で考えているので、時々参考程度に使っています。

ステップ ツール

1.絵本のテーマ、対象年齢を考える

2.構成、ストーリーを考える

3.タイトルを考える

ChatGPT(文書生成AI)

4.絵を生成

MidJourney(画像生成AI)

※ChatGPT(文書生成AI)

5.編集

Canva(デザインツール)

※MidJourneyのプロンプトをChatGPTで生成する場合に使用

校正は、自分の目+家族に見てもらっています。

 

生成AIを使った製作の楽しさ

 生成AIを使った絵本製作の楽しさは、創造力の拡大とスピードの向上です。AIはアイディア提供からイラスト生成までをサポートし、絵本作りを楽しく創造的なプロセスに変えます。作者が得意な内容に注力することで、一人で製作するよりも品質が向上し、読者に素晴らしい体験を提供できます。

 

生成AIを使った製作の難しさ

 生成AIは人間が作ったようなものを生成できるすごいものです。しかし「よろしく」の一言で思い通りになる魔法の道具ではありません。プロンプトから出す指示によって結果が変わります。どんなに指示がうまくなっても、運の要素もあるため、思い通りにいかないことは多々あります。そこは、人に頼んでも思ったことと違うことはあるため、そういうことがあると柔軟に対応していくことは、AIを使っても同じだと感じています。

 

まとめ

 AI絵本制作のステップから、AIの使いどころ、利用できるAIツールを紹介しました。生成AIを使った絵本制作は、AIからのアイディア提供からイラスト生成に至るまでのサポートを受けることで、新たな創造性を見つけ、製作プロセスを効率化できます。一方でAI絵本制作には難しい側面もあります。AIの限界や誤った生成物に対処する必要があります。しかし、この課題を乗り越えることで、魅力的な絵本を生み出せるようになっていくと思います。AIを絵本制作に組み込むことで、新しい表現の幅を拡げ子供たちに新たな体験が提供できると考えています。

 

作品紹介

 生成AIを活用した絵本製作活動をしています。作品はこちらへHP-松福はじめ

生成AIを使って絵本をKindle出版する魅力とは

 生成AIの登場により、私のように絵心がない人間でもAIの力を借りることで、絵本を作れるようになりました。今回は、AI絵本をつくって、Kindle出版をしてみて感じた魅力についてご紹介します。



ストーリー、絵を作れなくても絵本作成を体験ができる

 生成AIを使えば、ストーリーを考えられなくても、絵心がなくても絵本が作れます。ストーリーは、ChatGPTなどの文章生成AI、絵は、画像生成AIに作ってもらい、自分のイメージに合わなければ、再度AIへ指示をだすことで、人間側にスキルがなくてもAIに補ってもらうことで絵本にすることができます。私の場合、アイディア、文章は自分で考えているので、絵を描くところをAIに頼っています。もともと絵がうまくない私が絵本を出版する日が来るとは想像できませんでしたが、画像生成AIを使うことで、自分のイメージに合った作品が作れています。このような体験は私の中でなかった体験です。

 

製作時間が取れなくても短時間でできる

 1枚の絵を作る場合、AIへ指示を出して絵が出力されるまで、長くても数分でできます。私は普段フルタイムで働いていますが、AI絵本の知識0の状態から1冊目を出版するまで1か月でできました。また、1冊目を出版後、1か月の間に5冊以上出版することもできています。だいたい1週間で1冊のペースですが、生成AIの力がなければ、このように短期間での出版はできなかったです。

 

いろんな人に見てもらえる経験を得る

 作った絵本をAmazonKindleへ出版することで、自分の作品を簡単にいろいろな人に見てもらえる機会になります。AIの力を借りたとはいえ、自分で考えて作ったものを誰かが買ってくれるとすごくうれしいです。普段サラリーマンをしているとある程度決められたことの中で仕事をしているので、こういった体験はなかったです。気分は作家さんです。

 

子供の喜ぶ顔が見れる

 私には、1歳の息子がいます。作ったを本を楽しそうに読んでくれるのを見ると嬉しくなります。Kindleへ出版するので、絵本を買う人のニーズも考えますが、自分の子供に受ける内容かも重視しています。

 

AI絵本を作成する場合の注意点

 生成AIを使うことで、製作者のスキルを補い、比較的短時間で作成することができますが、全てAI任せでできません。AIへ指示を出す、出てきた結果の採用判断や調整、本としてまとめるなどは、人間が行う必要があります。

 

まとめ

 生成AIを使うことで、今までにない体験をすることができます。私の場合は最初は絵本でしたが、適用できる分野は他にもたくさんあると思います。いろいろなことに挑戦していきたいと意欲的に日々を過ごせるようになったことが私にとっての一番の魅力です。