松福はじめの生成AI奮闘記

生成AIを使うことをテーマにしています。

Kindle出版初心者がフルタイムで働きながら1か月で絵本出版

 Kindle出版初心者だった私が生成AI技術を使うことで、はじめてから1か月で1冊目の絵本を出版、その後ひと月の間に5冊を出版しました。普段私は、システムエンジニアとしてフルタイムで仕事をこなしつつ、もうすぐ2歳になる子供の育児をしながらも達成することができたのは、生成AIの力が大きかったです。今回は始めてから1か月で出版した時の体験をご紹介します。

 

Kindle出版への挑戦と動機

 Kindle出版に興味を持ったきっかけは、ChatGPTでした。生成AIが登場する以前からAIに興味をもっていましたが、ChatGPTを知って使いこなせるようになりたいと思いKindle出版を通して使い方を学ぶ目的でいろいろ調べ始めました。調べている中で偶然YoutubeでAI絵本のことを知り、作った絵本を自分の子供に読んでもらえたら楽しいだろうなと思い絵本製作を始めることにしました。

 

始めてから出版までの1か月

 AI絵本の作り方は、Youtubeでいくつか動画がありました。Kindle出版のやり方も多くの方がブログで紹介されていたのでそれらを参考にすることで、やらなければならないことやツールの使い方で躓くことはなかったです。(職業柄パソコン操作になれていたからかもしれません)

以下が1か月で費やした作業時間の内訳です。1日の作業時間は、1~2時間です。

  1. ツールを導入(アカウントの作成、操作に慣れる):3日
  2. 本の製作(ストーリー、絵、編集、出版形式):25日(うち試行錯誤22日)
  3. 出版手続き(手順の調査、アカウント作成、手続き):2日

私が使用しているツールはこちらの記事を参照ください。

matufuku1.hatenablog.com

試行錯誤

 難しかったことは、生成AIを使って絵を作ることでした。プロンプトと呼ばれるAIへの指示を入れることで簡単に絵は作れます。しかし絵本という一つの作品としてまとめることが難しく、試行錯誤が続きました。生成AIの特性上、同じプロンプトでも生成される絵が同じになりません。そのため、一度登場したキャラクターを絵本の中で何度も使いたいときに苦労しました。また、自分のイメージをプロンプトに落とし込めないと、イメージとかけ離れた絵になってしまいます。仮にプロンプトが上達したとしても、AIの学習によっては生成できない絵もあります。(私の場合電車が踏切を通過する絵で踏切がだせなかったです)絵が生成できないのは、自分のスキル不足と考えていましたが、そもそも生成できないものもあることはその時考えられていませんでした。

 

解決策

 解決策は、できないものに固執しない、あきらめるでした。最初構成、ストーリーをChatGPTを使って考えた後、それに合わせた絵を生成していました。試行錯誤の結果、ある程度同じキャラクターに似せることはできましたが、完全にはいきません。また、イメージ通りの絵もできないことはあります。その特性を踏まえた構成とストーリーを最初に考え、それでも絵ができない場合、あきらめてストーリー側を絵に合わすようにした結果、3日でできました。絵を中心に考えるため、構成、ストーリーは、ChatGPTを使わず、自分で考えました。ここは、普段子供に絵本の読み聞かせをしていた経験が生きました。

出版した達成感

 Youtubeの動画を見て、簡単できそうと思って始めましたが、上手くいかず4か月

くらいかかるかも・・・と思っていましたが、視点を変えることでうまくいくことができました。また、途中何度やってもうまくいかないのであきらめも頭をよぎりましたが、子供に読んでほしいという気持ちがモチベーション維持につながり出版までたどり着けました。出版した絵本を見たときは、自分が絵本を出す日が来るなんて想像できなかったので感動でした。1冊出すとその後勢いが生まれ、毎週1冊のペースで出版できています。プロンプトを極めたい人にとって、私の取った解決策は参考にならないと思いますが、絵本を作って読んでもらうことを目的としている方には役立つのではないかなと思います。

 

作品紹介

 私が作成している作品はこちらです。HP-松福はじめ